公的施設と民間有料老人ホームの違いとは?

老人ホームには2つのタイプがあります。1つ目は、国が社会福祉法人のような一般企業とは異なる特殊な認可を受けた法人だけが開設・運営している公的な老人ホーム。国が補助金を出して建てているため、最初に支払う入居時費用や月額利用料が抑えられます。特別養護老人ホームやケアハウス、介護老人保健施設などがこれにあたります。

もう1つは、民間企業が運営している老人ホーム。介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などはこちらにあてはまります。民間だと費用面は高くなりますが、その分さまざまな要望に対応するサービスを用意したり、職員の人数を手厚くしたりといった独自の特徴があります。また民間の老人ホームだと入居待機の人数がそれほど多くなく、タイミングが合えばすぐに入居できるので、困ったら民間老人ホームに入居という図式もできています。経済状況に応じてというのが前提になりますが、民間の老人ホームを選んでいる方も多くいるようです。

有料老人ホームの中でも代表的なのが介護付と住宅型。介護付は特定施設入居者生活介護の指定を受けている有料老人ホームであり、施設常駐のスタッフによる介護サービスがあります。食事だけでなく、入浴や排せつなど日常生活全般の介護・生活サービスが受けられます。そして住宅型は介護不要の人でも対象。食事などのサービスは提供されますが、施設常駐のスタッフによる介護サービスは提供されません。介護が必要な方は自宅にいるときと同じく訪問介護などの外部の介護サービスを受けることになり、その場合の介護保険料の負担は在宅介護サービスを利用したときと同様になります。

大和ライフサポートが運営している神奈川県の有料老人ホームには、介護付の居室が50室と住宅型の居室が60室用意されており、介護の状態によって住み替えることも可能。一時金追加負担もかからないので、いつまでも変わらない住み心地のよさが続きます。有料老人ホームを含めた介護施設には入居可能な要介護度が設定されていることがほとんどです。ご自身やご家族の介護度と照らし合わせ、入居先の候補を知っておくとよりスムーズに介護施設選びができるでしょう。