訪問介護におけるサービス提供責任者の業務内容

近年、日本は超高齢化社会となっています。そのため、介護サービスの需要が高まっています。一説によると2020年には65歳以上の人口が3,600万人になるといわれ、介護が必要な高齢者も増えていくことが予想されています。

 

ですが既に介護施設が足らず、介護施設の空きを待っている人もたくさんいるという状況です。そこで今、需要が高まっているのが訪問介護。訪問介護を行っている事業所には高齢者のお世話をするヘルパーの他に、サービス提供責任者という職種の人もいます。サービス提供責任者は訪問介護サービスを高齢者に提供するのに必要な存在です。今回こちらでは、訪問介護のサービス提供責任者の業務内容について解説します。

 

サービス提供責任者の業務内容は主に、介護サービス計画書の作成やヘルパーの指示・指導、介護報酬の請求業務になります。介護サービス計画書とは介護サービスの内容を利用者に明示して同意を得るためのもの。サービス提供責任者はこれを作成し、利用者の同意を得るという業務を行います。そして作成した介護サービス計画書に沿って介護サービスが提供できるように、ヘルパーに指示や指導を行います。それに加えて、市町村から利用者の介護費用を請求する事務的な業務も行います。このように、サービス提供責任者の業務は多岐に渡り、一人で何役もこなさないとならない重要な職種なのです。

 

特に、請求の事務作業については、毎月利用者一人ごとに手計算やExcelなどで算定処理する必要があるなど煩雑な作業です。些細なミスでも返戻になりやり直しになります。介護請求業務は事業所にとって重要でもあり、大変な作業の一つです。他の業務を行いながらやるには負担が大きいのが問題です。そこで今、エヌ・ティ・ティ・データ「かがやきプランⅡ」のように介護保険請求ソフトというものが利用されています。エヌ・ティ・ティ・データの介護ソフトは、インターネット環境さえあれば、簡単に請求業務が行えるため現場では重宝されているそうです。更に介護サービス計画書の作成機能も付いているので業務の効率がぐっと上がります。こういった介護ソフトの登場は、サービス提供責任者にかかる負担を軽くすることができ、業務の質を上げるという点で介護の現場に貢献しているのです。